2015年01月22日

欲しかった“アクセント”|『琴電の風物詩』写真展から

 寒中お見舞い申し上げます。
 新年を迎えて以降も、休みの空いた時間を利用して各地の展示を観覧しています。
 高松市藤塚町にあるギャラリー喫茶 アート・プラザでは、『琴電の風物詩』と銘打ち、地元の私鉄をテーマにした作品展を開催しています。

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 12:23 2015/01/22

 高本 晃さん、高木 正澄さん、戸田由美子さん、それに向井 茂利さん;過去にここで展示を開いたおなじみの4氏が、今回は合同で一つのテーマに取り組まれました。店内には自慢の杵柄を16点展示しています。

平成27年1月|『琴電の風物詩』写真展リポート(アート・プラザ)

 電車の車内、車窓から、また駅のホーム等、外から等。更には昨今の所謂、“撮り鉄”諸君が知っているような知られざるスポットから撮影。表現力に満ちた、各自のパーソナリティとオリジナリティが感じられるものばかりです。
 殊に向井さんは元々、人間描写が専門。新川からと五剣山を背景にした“ゆうやけい”の中で電車が走行するシーンには、彼の新境地というか、一味も二味も違うところを魅せつけています。
 さて、筆者が観覧した日、さぬき市在住の写真家、植村 好治さんがお越しになっていました。
 写真愛好の同志ならばたいていの方がご存知でいらっしゃいますが、元職は今回のテーマである琴電の電車運転士(最後は駅管理者)で、まさに裏の裏を知り尽くした『宗匠』(植村さんについては、以下、この二文字で)でいらっしゃる。仕事の空いた時間を見計らって、しばしのティーブレイクとなり、今回の展示の話題に花が咲きました。

平成27年1月|『琴電の風物詩』写真展リポート(アート・プラザ)

 どの作品ともデジカメで撮り立てほやほや。しかし、筆者は宗匠の顔を見るやいなや感じたことがありました。
 それは昔の写真が数点あればなぁ。つまり、宗匠に無理を願い出て、友情あるいは特別出品クラスで出品しておけばよかったということ。
 琴電を利用する一人として、駅員のいる駅の駅舎や事務室には宗匠が撮影した作品が掲げられています。今回出品の4人よりも相当撮影をこなされているだけにです。また、何と言っても今はなき古い車両や旧の駅舎も写っているはずです。
 筆者は撮り鉄ではありませんが、もしそれに成り切っているならば、往時を偲ばせるような今昔というアクセントが欲しかった。反対に成り切っていなくてもで、感動の渦は更に巻いていたのではないだろうか。
 そう感じつつも、見事なシーンに見惚れました。
 展示は2月1日まで、月曜日が定休日です。是非、ご笑覧を賜りたい。
 なお、駐車場は数台限定のため、予め電話でコンタクトを取った上で、満杯ならばNTT西日本香川支店周辺のコインパーキングを利用していただきたいです。
 詳細は下記の、先に記した案内のサイトをクリックして下さいませ。
(隆)

2014/12/31
4名の写真愛好家が織り成す琴電の風物詩
 今も昔も“コトコト、コトコト!” 



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Posted by Jirou.H/マーマ  at 16:00 │Comments(0)展示リポート

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