2016年12月08日
戸田由美子作品展より|社会構造を見つめ、問い直す
戸田さんはここ4年ほど連続で高松市塩江美術館で人物をテーマに作品展を催している。今年、テーマにしたのは職人だった。

きっかけは戸田さんの義母と同居すべく、自宅を改築したことからだった。この時にお世話になった高松市のリフォーム企業から送り込まれた職人の姿に見惚れ、応じた8名の職人をさまざまなアングルから撮影していった。
会場には各自の仕事ぶりを紹介しただけでなく、キャリアを活かした“自慢の逸品”を小品として展示、更には現場での様子をDVD上映も設けた。

中でも驚いたのは中を入ってすぐに飾られた一枚の写真。それは8名がごく普通の服装をしたシーンであった。
まるでEXILE(エグザイル)風。いきなり“ガテン系”を醸し出してはいけない故に、このスタイルとすることで身近に感じてほしい想いからであったのだろう。ここから各自の仕事ぶりを、職人としての思いを綴った文章とともに紹介していた。
ところで、職人からどんなイメージをお持ちであろうか。
上述、“ガテン系”で近寄りがたい雰囲気で、厳しい、きつい、汚いのイメージがつきまとう。筆者も自宅の簡単な修理でお世話になる方々の様子と話を見聞きすると、確かに辛い話もあるし、シビアな話も聞課される。しかし、明るい雰囲気で楽しくしているのだなという印象を持ったことが少なからずある。
展示の意図の一つには建設関係のような作業を要する業界はどれも人出が少ない現状がある。そこで、戸田さんは今回の展示に当たり、職人を“アート”として捉えたそうだ。
「これを呼び水に、職人を目指す若者が出てきてほしい。」
撮影と展示に惜しみなく尽くされたリフォーム企業の川村 順子社長始め、スタッフの想いは同じである。
訪れた観覧者は今まで見えなかった職人の良さを得ることが出来たのではないだろうか。
職人を通して、社会構造を見つめ、また問い直す展示であった。
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一枚目の写真はダイジェストにまとめていますので、クリックしていただくと大きく出てきます。
また次回の戸田さんの展示は来年弥生三月、高松市中心部にあるギャラリー喫茶での開催を予定しています。
お楽しみに。
【関連サイト】
戸田由美子さん|8人の職人たち[当ブログより]
戸田由美子写真展[美里様のブログ(ハートタイム)より]
mama's リフォーム[協賛:撮影協力企業]

きっかけは戸田さんの義母と同居すべく、自宅を改築したことからだった。この時にお世話になった高松市のリフォーム企業から送り込まれた職人の姿に見惚れ、応じた8名の職人をさまざまなアングルから撮影していった。
会場には各自の仕事ぶりを紹介しただけでなく、キャリアを活かした“自慢の逸品”を小品として展示、更には現場での様子をDVD上映も設けた。
中でも驚いたのは中を入ってすぐに飾られた一枚の写真。それは8名がごく普通の服装をしたシーンであった。
まるでEXILE(エグザイル)風。いきなり“ガテン系”を醸し出してはいけない故に、このスタイルとすることで身近に感じてほしい想いからであったのだろう。ここから各自の仕事ぶりを、職人としての思いを綴った文章とともに紹介していた。
ところで、職人からどんなイメージをお持ちであろうか。
上述、“ガテン系”で近寄りがたい雰囲気で、厳しい、きつい、汚いのイメージがつきまとう。筆者も自宅の簡単な修理でお世話になる方々の様子と話を見聞きすると、確かに辛い話もあるし、シビアな話も聞課される。しかし、明るい雰囲気で楽しくしているのだなという印象を持ったことが少なからずある。
展示の意図の一つには建設関係のような作業を要する業界はどれも人出が少ない現状がある。そこで、戸田さんは今回の展示に当たり、職人を“アート”として捉えたそうだ。
「これを呼び水に、職人を目指す若者が出てきてほしい。」
撮影と展示に惜しみなく尽くされたリフォーム企業の川村 順子社長始め、スタッフの想いは同じである。
訪れた観覧者は今まで見えなかった職人の良さを得ることが出来たのではないだろうか。
職人を通して、社会構造を見つめ、また問い直す展示であった。
(隆)
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一枚目の写真はダイジェストにまとめていますので、クリックしていただくと大きく出てきます。
また次回の戸田さんの展示は来年弥生三月、高松市中心部にあるギャラリー喫茶での開催を予定しています。
お楽しみに。
【関連サイト】
戸田由美子さん|8人の職人たち[当ブログより]
戸田由美子写真展[美里様のブログ(ハートタイム)より]
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