2017年12月07日

清水 邦計さん写真展|季節感の中に水墨画を観るかのよう

 夏から秋を通り越して、一気に冬の天候となった歳末。そんな中、11月末より高松市中心部にあるカフェで極寒の冬をテーマにした写真展が開催されています。

平成29年11月、12月|清水 邦計さん“冬の旅情”(アート・プラザ)

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 11:24 2017/12/07


 作品展を開いているのは高松市在住の清水 邦計さん。
 香川県写真家協会会員や写団瀬戸のメンバーで、これまでグループ展や香川県美術展覧会(以下、県展)等で、作品発表を幾度となくこなしていらっしゃる清水さんにとって初めての個展です。記念すべき第一回目のテーマを“冬の旅情”と銘打ちました。
 筆者は清水さんの作品を各地で観覧しました。清水さんの作品から頭に過る漢字一字はやはり冬です。県展に於いては、福井県の永平寺での冬、出かけるお坊さんを織り交ぜた作品が最高の香川県知事賞を受賞、またグループ展でも冬の作品を数点展示したこともあります。
 今回の展示、どんな冬のシーンが届くか。清水さんを知る愛好家のみなさまは楽しみにしていたことだろう。
 会場には北は山形から南は愛媛まで、極寒の冬の風景を13点展示しています。
 中でも、山形県の銀山温泉で撮影したアーチの先雪玉には、30年余前に朝の連続テレビ小説で放送された「おしん」を視るかの思いでした。
 朝ドラの中では5本の指に入る人気ドラマで、後に世界各国でも放送されました。確かドラマでも、このシーンが映し出され、まさに奥深い雪の中。そこをおしん、おしんの家族が歩く光景、東北に生きる人たちの過酷さ、苦労をも思い出しました。
 また、愛媛県東温市の山間部にある滑川渓谷で撮影したのは氷結。岸からぶら下がった蔦に滴る水によって成された光景で、氷の中に見える葉は神秘的です。まるで水中花ならぬ“氷中花”のように見えました。
 今回初めて紺色の幕を背景に貼って作品を飾っています。銀山温泉、滑川渓谷の他、栃木県の奥日光、福島県の裏磐梯、長野県の霧ヶ峰、それに新潟県十日町市等で撮影した氷雪のシーンには季節感を漂わせ、かつ水墨画を観ているかのようで、観覧者から感動の声が聞かれています。
 清水さんの作品展は12月24日まで、高松市藤塚町にあるアート・プラザで開催されています。
 詳細はこの後の関連記事で詳細記事をリンクしています。ご確認の上、ご高覧賜りますよう。
(隆)

 写真|平成29年11月26日撮影

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Posted by Jirou.H/マーマ  at 15:00 │Comments(0)展示リポート

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