2016年01月07日

若き漆芸家による讃岐漆芸の世界

 伝統ある家系のサラブレッド。

平成28年1月|辻 孝史漆芸展(ギャラリースペースさぬき人形)

 にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 香川 その他の街情報へにほんブログ村 写真ブログ 写真イベント・写真展へにほんブログ村 美術ブログ 美術イベント・サークルへ
 香川 その他の街情報
 写真イベント・写真展
 美術イベント・サークル

 ブログランキングに参加中です。上記のどちらかのバナーをクリックして下さい。↑
 まずは最後までじっくりと読んでね。宜しくお願いいたします。(一日1回
 17:53 2016/01/06

 高松市在住の漆芸家、辻 孝史さんが創作した讃岐漆芸の作品展が三豊市で開催されます。
 辻さんは高松市出身で、不惑真っ只中の42歳。讃岐漆芸では蒔絵を施したことで知られた第二代辻 北陽斉の実曾孫に当たり、父親は器物の内側への細やかな蒔絵を可能にした『逆さ蒔絵』を編み出したことで知られる辻 照二さんと、名門の家系です。(いずれも故人)
 香川県立高松工芸高等学校から高岡短期大学(富山県)卒業。帰郷後に作家を目指そうとした時に、父親との突然の別れ。その時に人間国宝である重鎮、太田 儔(ひとし)さん自らが辻さんに弟子入りを進めたそうで、重鎮の下で研鑽を積まれた方です。
 その後、現在、高松で開催中の日本伝統工芸展や日本伝統漆芸展、日本工芸会四国支部展、それに香川県美術展覧会(以下、県展)等の公募展で入選、入賞を重ねられていて、日本伝統工芸展では20歳半ばに初出品で入選を果たした作品は宮内庁が買い上げたほど。また、昨年、節目の80回を迎えた県展では工芸部門で香川県知事賞を受賞しています。
 そんな若きサラブレッドは漆芸を始めて以来、香川県の木で、平和の象徴とされるオリーブを手掛けていることで知られます。
讃岐漆芸の伝統技法といえる存清(ぞんせい)と蒔絵(まきえ)を組み合わせた技法を編み出してのこと。質感と重みがあるにもかかわらず、色合いから何故か爽やかさを感じさせるデザインを手掛けているのが彼の作風です。
 今回、初めての個展となります。昨年の県展で最高の栄誉に輝いた作品を始めとして、様々なオリーブの漆作品を展示いたします。
 讃岐漆芸も一時は後継者が少ない時期があったそうですが、辻さんを始めとしたサラブレッドの他、それに魅せられて香川漆芸研究所に入所して研鑽を積む県外出身者も増えています。
 若手のまとめ役として、兄貴分であり、またリーダー的存在になった辻さんの作品をご覧いただきたく思います。
 なお、期間中、二日間だけですが辻さんがいらっしゃいます。漆芸について質問にもどしどしとお答えいたします。
(隆)

 --------------------
 平成28年1月9日()~1月30日() 10:00~17:00
 最終日は15:00を目処に搬出いたします。
 作家在廊日|9日()、23日(
 定休日|木曜日
 会場|ギャラリースペースさぬき人形
 玩具人形店に併設した展示スペースです。

 会場と場所は地図の通りです。
 連絡先及び道程は“拡大地図を表示”をクリックして下さい。





同じカテゴリー(工芸)の記事
 銀粘土の世界 vol.4 (2022-09-30 23:30)
 オシャレするこころ展|日常を彩るアクセサリー (2022-07-22 02:00)
 風の音|センス極めるデザインに注目! (2022-07-12 00:00)
 Blue Blue Green~ガラスで瀬戸内を表現 (2022-04-20 20:00)
 アトリエ ル・レザン|神秘に輝くステンドグラス (2022-04-12 00:00)
 油谷 千絵女史|切り抜き、貼り重ねて20年の軌跡 (2022-03-24 02:00)

Posted by Jirou.H/マーマ  at 00:45 │Comments(0)工芸

記事に対して誹謗中傷的文言はお断りしております。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
若き漆芸家による讃岐漆芸の世界