2017年01月26日

書の奥深さとスケールの大きさに感動

 小森 秀雲米寿記念 第22回硯友展が高松市美術館で始まりました。

平成29年1月|硯友展 vol.22(高松市美術館)/会場の様子[ダイジェスト]

 主催する硯友会は高松市在住の書道家、小森 秀雲(本名;三朗)さんが主宰し、今年で結成から44周年を迎えます。古典を基にした書を研鑽している書道団体です。
 小森先生といえば、書道愛好家の誰もがご存知の通り、前衛が専門。香川県内の書道界では大西きくゑ先生等と並び、大御所とも言える存在です。
 筆者は今回初めて作品展を観覧してきました。【続きはこの後】

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 18:54 2017/01/25


 作品展は隔年毎に開催しています。22回目を迎える今回は小森先生の米寿を記念して『墨魂(ばっこん)の躍動 臨書から前衛』をテーマに、古典書から選んだ言葉を書作にした臨書、自由な発想で揮毫した前衛、それに漢字等、先生とお弟子さんの作品がおよそ110点展示されています。

平成29年1月|硯友展 vol.22(高松市美術館)/塩田 桜華
 このうち、高松市の塩田 桜華(本名;直子)さんは中国の詩人、李白が詠んだ『春夜宴桃李園序』を細長い半紙に揮毫、春の詩ということもあり、季節に相応しい淡い桃色の軸装に仕上げています。
 天井に届こうとかという大きい作品で、漢字の一字一字も力強さを感じさせてくれます。

平成29年1月|硯友展 vol.22(高松市美術館)/野村 圭風

 同じく高松市の野村 圭風(本名;繁)さんの臨書『寿山福海』(じゅざんふくかい)を出品。寿山福海は山のように高く、福が海の様に深いという意味で、殺伐とした現代に、今年こそはいいことが多くあるように祈っての揮毫が伺えます。
 また、作品とは別に先生のコレクションから『龍門小造像題記』等の拓本を特別に展示しています。

平成29年1月|硯友展 vol.22(高松市美術館)/拓本

 この龍門小造像題記は5世紀末に中国の龍門石窟に刻まれた書体で、先生が研究を重ねに重ねて150枚にわたって揮毫されたもの。中国何千年の歴史に相応しい価値のある字体です。
 会場には書体の奥深さとスケールの大きさ。それぞれに驚きの作品群が並びました。
 展示は1月29日()までで、最終日の10時より小森先生による作品解説を開催いたします。
 会期は下記の関連サイトをご覧下さいませ。
(隆)

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Posted by Jirou.H/マーマ  at 02:00 │Comments(0)展示リポート

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